Faq

よくあるご質問 水産認証 MSC / ASC

よくあるご質問

団体について

MSC(Marine Stewardship Council:海洋管理協議会)は、責任ある漁業を推奨するために1997年に設立された独立した非営利団体で、魚種資源の減少から増加への転換、漁業者の生計維持、世界的な海洋保全の改善などを目指しています。

ASC(Aquaculture Stewardship Council:水産養殖管理協議会)は、2009年に設立された、責任ある養殖漁業を推奨するための非営利団体です。天然水産物の減少を受けて、世界各国で水産養殖が増加していますが、水質汚染、養殖場から逃げ出した魚による自然界への影響、不当な賃金による労働や児童労働など、多くの問題が指摘されています。ASC認証は、環境に配慮し、かつ労働者の権利や地域社会にも配慮した持続可能な養殖水産物であることを証明します。

認証・審査について

持続可能な天然水産資源管理のために漁業に与えられる認証がMSC漁業認証、環境や社会に関し適切に管理されている養殖場に与えられる認証がASC養殖認証です。
その後、加工・流通の過程で、非認証製品が誤って混入することを防ぐために、MSC認証やASC認証製品を取り扱う加工業者や商社が取得するのがCoC認証です。尚、CoCはChain of Custody(チェーンオブカスタディ:管理の連鎖という意味です)の略です。

デパートやスーパーなどの小売店にてMSCエコラベル/ASCロゴ付きの最終製品を消費者へ販売される場合は、CoC認証は不要です。ただし、店頭などに認証製品のPRのためのポップなどをつけ、MSCやASCを謳った宣伝をしたい場合は、MSCインターナショナルおよびASCインターナショナルとの間でロゴライセンス契約を結んでいただく必要があります。MSCエコラベルライセンス契約の申請は、ecolabel@msc.org宛のメールで行うことができます。→MSCジャパン
またASCロゴを使用する場合の申請手続きも、MSCインターナショナルが代行していますので、上記と同じ連絡先に申請してください。

持続可能で環境に配慮した漁業や養殖で得られた水産物に付けられるエコラベル/ロゴです。国際的な認証規準にもとづいて、MSC認証やASC認証を取得された業者、または水産物に与えられる証であり、消費者が認証のエコラベル/ロゴの付いた製品(水産物)を選択することによって、水産資源や海洋環境を守るために真面目に取り組みをしている漁業者や養殖生産者、またこうした水産物を加工・流通するサプライチェーンの事業者を支えることにつながります。これにより、消費者自身が豊かな水産資源を守ることに貢献できます。
なお、MSCエコラベルやASCロゴは商標として法的に保護されています。これを無断で使用した場合、無断使用により得た利益を上回る金額の損害賠償の請求をMSCやASCより受ける可能性があります。

エコラベル・ロゴについては、MSCIが直接管轄しております。誠に恐れ入りますが、直接MSCIもしくはMSCジャパン/ASCジャパンにお問い合わせください。
https://www.msc.org/jp/for-businesses-JP/use-the-blue-msc-label-JP/apply
https://jp.asc-aqua.org/why-use-asc-logo/how-to-obtain-logo/

監査は、原則「認証取得日」を起点に、1年ごとに行います。ただし、認証製品を物理的に取り扱わない事業者などは、1年半ごとになります。
弊社の場合、初回審査のお見積書送付時に、定期監査、及び3年に1度の再認証審査の参考費用もお伝えしておりますので、お気軽にお問い合わせください。※別途審査員の交通費(実費)が発生いたします。

CoC認証の審査は書類審査と現場審査に大きく分けられます。書類審査では、請求書や納品書、関連会社や外部委託先との覚書や教育訓練記録、MSCエコラベルやASCロゴは正確に使用されているかなど、書類を拝見しながら確認していきます。
一方、現場審査では、認証原料が非認証原料と混合しないようにきちんと分けられ管理されているかなどについて、直接現場に行って確認します。

審査員は関西および関東に所在しており、審査場所、審査スケジュールによって都度審査員を手配いたします。審査場所とスケジュールによっては前日夜に審査員が審査場所付近に宿泊する場合もあり、その場合は宿泊費を含めて請求させていただきます。

不適合事項がある場合は、審査時に指摘させていただきます。
不適合があっても、審査員が指定した期限内に是正いただければ、認証はご取得いただけます。

マニュアルは貴社で作成いただく必要があります。 弊社は、公正・公平な立場から審査を行う立場であるため、マニュアル雛型の提供はしてはいけないことになっております。指定のフォーマットなどは規格に定められておらず、書式やファイル形式は自由です。

弊社は認証機関であるため、審査に通りやすくする行為(アドバイスや具体的な指示)はコンサルティングに当たるとして、固く禁止されています。※これは弊社に限らず、他の認証機関も同様です。
審査準備のサポートについては、共通の資料の提供などは実施しています。認証取得希望の企業ごとの固有のサポートは実施できません。

公平性担保の観点から、個別の事業者様のご紹介は致しかねます。MSC/ASC公式のデータベースをご活用ください。(国、魚種、業務等を絞って検索可能です。)
MSC CoC データベース:https://cert.msc.org/supplierdirectory/
ASC CoC データベース:https://jp.asc-aqua.org/asc-certification-search/supplier/

輸入の際のコンテナやパレットにはMSCエコラベル及びASCロゴの掲載は必須ではありません。尚、小売店から消費者へ販売される最終製品においては、MSCエコラベルやASCロゴの添付、または組織のCoC番号等の情報が明示されなければなりません。