地域の声
「運ぶ」ことを通じて
南三陸BIOと一緒に
仕事をしていきたい
有限会社「山藤運輸」
佐藤 利輝さん
南三陸町バイオマス産業都市構想の実現に向けて、大きな役割を果たす有限会社山藤運輸。その山藤運輸に2019年4月、新入社員が入社しました。南三陸町唯一の高校である志津川高校の卒業生、佐藤利輝さんもその1人です。佐藤利輝さんにとって、南三陸BIOを初めとするバイオマス産業都市構想が進路選択にどのような影響を与えたのか、そしてどのような夢に向かって入社を決めたのか、お話をうかがいました。
入社に際して、自分達が研究していた南三陸BIOの存在が大きかったです
山藤運輸入社へのきっかけを教えてください。
佐藤利輝さん:「小さいころから、大型トラックやバスの運転手が、狭い道をよくうまく運転できるな、すごいな、かっこいいなと思っていました。運転に興味があって、車を運転する仕事をしたいと思っていました。」
佐藤利輝さん:「高校2年生の時に南三陸町の企業が志津川高校で、就職説明会を行い、そこで山藤運輸を知りました。元々自然科学部で研究していた南三陸BIOともつながりがあるのを知って志望を固めて入社に至りました。親近感があったんです。出身は隣の登米市なんですが、もし登米市に同じ運送会社があって、仮にそちらのほうが高いお給料をいただけたとしても、やはり山藤運輸を志望していたと思います。そこは南三陸BIOの存在が大きかったです。」
入社式で辞令交付を受ける佐藤利輝さん
山藤運輸に入社してみて実際どのように感じましたか?
佐藤利輝さん:「すごくいい雰囲気です。挨拶したら返ってくるし、新人だからと言って、変にきつく対応したりしない。きちんと指導していただいていますが、暖かい感じがします。まずは、挨拶・報連相・点呼・体調管理が重要と教えていただいたので、そこをきっちり頑張っていきたいと思います。同期は高校の同級生で、同じ車好きだったので、一緒に頑張っていけると思います。町を配達で回っていると、KODOMOラムサールで一緒だった人に頑張ってと声かけられることがあります。」
「運ぶ」ことを通じて、南三陸BIOと一緒に仕事をしていきたい
山藤運輸社員として改めて南三陸BIOを訪れた際の感想はどのようなものでしたか?
佐藤利輝さん:「学生の頃はあくまで研究、見学として行っていましたが、これからは山藤運輸の社員として、仕事として南三陸BIOと一緒にバイオマス産業都市構想を進めていくんだという気持ちでした。社会人としての付き合いというか、やはり学生のときとは違う感じがしました。」
佐藤利輝さん:「南三陸BIOの活動をまだよく知らない人も当然町の中にはいらっしゃるので、地元小学校の学校農園で行う散布実習など様々な活動を通じて、この取り組みを広げていきたいと思っています。」
南三陸BIOに業務で訪れた佐藤利輝さん
将来的には、南三陸町と(出身地の)登米市の人口減少を解決していきたい
将来どんな南三陸町であってほしいですか?そのために利輝さんは何をしたいですか?
佐藤利輝さん:「南三陸町は自然豊かな素敵な場所だと思っています。南三陸BIOで生ごみを集めて、液体肥料、ガス、電気、熱を作っているように、食・資源・エネルギーが循環できる南三陸ができていってほしい。そのために、自分は液肥などの資源を運ぶという面から南三陸町やBIOと一緒に、良き南三陸町への道のりを支えていきたいと思います。」
山藤運輸において果たしたい夢と、利輝さんご本人の夢を教えてください
佐藤利輝さん:「山藤運輸での直近の目標は宅配便の軽ワゴン車の運転手として、独り立ちしたいです。自分自身の夢は大型トラックの運転手です。南三陸町の海産物を運んだり、宮城県内のものを県外へ、宮城県の都市から他県の都市へ運んだりするドライバーになりたいです。」
佐藤利輝さん:「南三陸BIOの活動は良い取り組みだと思うので、活動を続けてもらって、町内の限りある資源をぐるぐると循環させてほしいと思います。自分はそれを運ぶという面からサポートしていきます。地元登米市も南三陸町も人口減少が課題。将来的には、南三陸町も登米市も人口減少を解決していけたらなと思っています。」
勤務中の佐藤利輝さん
プロフィール
佐藤利輝さん
有限会社山藤運輸
宮城県登米市出身。志津川高等学校在学中に南三陸BIOの活動を知り、自然科学部として、研究対象に取り組む。その後、同町で企画されたKODOMOラムサールの取り組みにも積極的に参加。2019年4月から有限会社「山藤運輸」に入社。