製造フロー
多様な成分・性状の産業廃棄物(発生品)をリサイクルする製造フロー
アミタの循環資源製造所は、独自の「調合」技術 を用いて廃棄物から資源を製造しています。各製造所の製造ラインについては、産廃情報ネットをご覧ください。
発生品 | 製品名 | 茨城 | 姫路 | 北九州 |
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廃油・廃酸・廃アルカリ・汚泥等 液体系産業廃棄物 |
スラミックス® | ![]() |
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廃プラスチック類、ばいじん、 燃え殻等固形産業廃棄物 |
セメント原料・燃料 | ![]() |
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金属くず、使用済み触媒等 | 特殊鋼原料・金属原料 | ![]() |
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液状・スラリー状産業廃棄物のリサイクル製品:スラミックス®の製造フロー
姫路、茨城の循環資源製造所で、液体系産業廃棄物(発生品)を調合し、スラミックス®を製造しています。
【インプット】
様々な産業から排出される汚泥・廃油・廃酸・廃アルカリといった液体系の産業廃棄物から、スラリー状の代替燃料を製造します。
※スラリー液・・・液体と固体との混濁液(こんだくえき)、これがスラリー液です。タンクなどの底に沈んで堆積する濃厚なスラリーをスラッジあるいは汚泥と呼んで区別することもあります。
【分析】
受入予定の産業廃棄物について、事前に含有成分や性状などを調べます。また、異物などが入っていないかも分析します。
【配合検討】
分析結果から受入可能と判断した産業廃棄物について、ユーザー規格に合わせた成分調整の配合表を作成します。
【分別】
分別機や振動フルイなどを使用して、固形物や異物を分離し、液体のみを取り出します。
※固形物は、セメント原燃料などの製品に別途有効活用します。
【品質調整タンク】
品質調整タンクでは、配合表に基づいて様々な液体を調合します。製品ユーザーの規格に合わせて、成分値の細かな調整を行います。
【分析】
納品規格に適合した製品は、製品貯蔵タンクで最終出荷を待ちます。
【アウトプット:スラミックス®】
スラミックス®として出荷され、セメントメーカーや鉄鋼メーカーなどで、石炭・重油の代替燃料として使用します。
固体・粉体産業廃棄物のリサイクル製品:セメント原燃料の製造フロー
茨城、川崎、姫路、北九州の循環資源製造所で、固体・粉体系の産業廃棄物を調合し、セメント原料および燃料を製造しています。
【インプット】
様々な産業から排出される汚泥、廃プラスチック・ばいじん・燃え殻などの固体・粉体系の産業廃棄物から、セメント原燃料を製造します。
【分析】
受入予定の産業廃棄物について、事前に含有成分や性状などを調べます。また、異物等が入っていないかも分析します。
【配合検討】
分析結果から受入可能と判断した産業廃棄物について、ユーザー規格に合わせた成分調整の配合表を作成します。
【破砕・粉砕】
大きなものや固いものは破砕機や粉砕機で細かくします。
【調合】
配合表に基づいて様々な産業廃棄物を調合します。製品ユーザーの規格に合わせて、成分値の細かな調整を行います。この際、フルイ機などで粒度調整も実施します。
【分析】
納品規格に適合した製品は最終出荷を待ちます。
【アウトプット:セメント原燃料】
セメント原燃料として出荷されます。カロリーの少ないものはセメント原料である粘土の代替になります。カロリーを多く含んでいるものは燃料として石炭の代替として使用された後、燃え殻はセメント原料として利用されます。
(写真はセメント原料系の製品です)
特定金属元素含有産業廃棄物のリサイクル製品:特殊鋼・金属原料の製造フロー
北九州・姫路の循環資源製造所で、メッキ工場から排出される汚泥や廃触媒等、ニッケルやクロム、銅等の金属元素を多く含むものを主な原料とし、特殊鋼原料・金属原料を製造しています。
【インプット】
メッキ工場などから排出される、ニッケル・クロム・銅などといった金属元素が含まれている廃棄物から、特殊鋼原料・金属原料を製造します。
【分析】
受入予定の産業廃棄物について、事前に含有成分や性状などを調べます。また、異物などが入っていないかも分析します。
【配合検討】
分析結果から受入可能と判断した産業廃棄物について、ユーザー規格に合わせた成分調整の配合表を作成します。
【調合】
分析室から得られたデータをもとに、金属含有量の多い産業廃棄物を調合し、ユーザー規格に合わせて、成分値の細かな調整を行います。
【アウトプット:特殊鋼原料・金属原料】
特殊鋼原料はニッケル・クロムの代替としてステンレス鋼の原料に、金属原料は銅鉱石の代替原料として、主に金属メーカーなどに出荷されます。