アミタ株式会社

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アミタ(株)が認証審査を実施した、宮城県南三陸町内のASC養殖場認証取得者への認証伝達式が開催されました。

お知らせ2016.06.01

2016年5月18日(水)に「宮城県漁業協同組合 志津川支所」(アミタ株式会社がASC養殖場認証の審査を実施し、2016年3月30日に認証取得。)への認証伝達式が、宮城県本吉郡南三陸町『南三陸ホテル観洋』にて開催されました。日本初のASC養殖場認証取得で地域内水産物のブランド力がますます高まります。(ACC-MSC-020)

asc_ninsho_001.jpg今回のASC認証は日本初の養殖場認証取得事例となり、これによって国内外に国産のASC認証製品が流通することになります。認証取得者の宮城県漁業協同組合 志津川支所(以下 宮城県漁協 志津川支所)は4月より大手小売店と連携しASC認証製品を販売開始しており、大きな注目を集めています。

また、この取り組みは東日本大震災で大きな被害を受けた南三陸町の「創造的復興」への大きな一歩であり、環境と持続可能性に配慮した先進的な自治体を目指す『南三陸町バイオマス産業都市構想』の推進に寄与するものとして、町の内外より今後の展開に期待が集まっています。

(写真はホワイト氏(左)から認証状を受け取る後藤かき生産部会長(右)。)

ASC認証伝達式の概要

  • asc_ninsho_004.jpg開催日:2016年5月18日(水)
  • 会 場:南三陸ホテル観洋
  • 主なプログラム
    • 生産者代表挨拶
      宮城県漁協 志津川支所 戸倉出張所 かき生産部会長 後藤 清広氏
      宮城県漁協 志津川支所 運営委員長 佐々木 憲雄氏
    • ASC認証状の伝達
      ASC推進部長 ジョン ホワイト氏 より かき生産部会長 後藤 清広氏
    • 祝辞
      ASC推進部長 ジョン ホワイト氏
      南三陸町長 佐藤 仁氏
      WWFジャパン事務局長 筒井 隆司氏
  • 主 催:宮城県漁協 志津川支所、WWFジャパン
  • 後 援:南三陸町

(写真は宮城県漁協 志津川支所 戸倉出張所のかき生産部会員など約100人の集合写真。)

ASC養殖場認証取得者の概要

asc_ninsho_003.jpg【対象者】宮城県漁業協同組合 志津川支所

【対象海域】同支所 戸倉海域

【対象漁種】カキ

(写真はASC養殖場認証審査風景。)

ASC養殖場認証取得のポイント

  • 東日本大震災以前の過密養殖をやめて被災前と比べて約3分の1の密度で養殖をしており、養殖場の周辺環境に富栄養化などの影響をおよぼす懸念が少ない
  • 稚貝を県内で採取されたものに限っており、遺伝的攪乱や病原菌流入などによる周辺への生態系破壊リスクが少ない

ASC認証とは

asc_kaki_product001.jpg2009年に設立された「ASC(Aquaculture Stewardship Council: 水産養殖管理協議会)」は、環境に大きな負担をかけず、地域社会(人権や労働等)に配慮した養殖業を認証する国際的な認証制度です(※1)。責任ある水産養殖業を認証する「ASC 養殖場認証」と、適切な加工・流通を行っていることを認証する「ASC COC認証」の2種類があります。今回は宮城県漁業協同組合 志津川支所に対する「ASC 養殖場認証」の審査・認証を、アミタが行いました(※2)

(写真は販売を開始したASC認証製品。)

認証を取得した養殖場からの水産物にはラベルを付けることができるため、加工・流通・小売事業者も購入する消費者も、容易に判別し選択することができます。漁業者から消費者まで、誰もが責任ある持続可能な水産資源の利用に参加できるしくみです。

近年、オリンピックや国際会議等の国際的イベントや公共性の高いイベント・施設において提供される食品については、持続可能で責任ある素材の調達が重視される傾向が高まっており、国内でも、2020年の東京オリンピックでの採用に向けて関係各所からの期待が高まっています。

※1 環境への負荷、地域社会への影響等を評価するため、養殖場建設による自然環境の破壊、水質や海洋環境の汚染、エサとなる生物の過剰利用等に関する審査項目が魚種ごとに設定。
※2 ASC養殖場認証の認証機関として認定されるためには、ASCが規定する監査機関の監査の下で審査を行う必要があります。今回の南三陸での審査についても、監査官同席による認証審査を実施し、アミタが認証機関として正式に認定(日本初)された上で「ASC養殖場認証」の正式取得となりました。

関連情報

アミタグループの提供サービス

アミタグループは1977年の創業以来「持続可能社会の実現」をミッションに事業を行っており、現在環境戦略デザイン事業と地域デザイン事業の2つの事業を行っています。1999年に日本で初のFSC®森林認証審査会社として環境認証審査サービスを開始し、2006年にはMSC COC認証審査サービスを開始しました。そして、2010年にMSC COC認証機関として、2012年にはASC COC認証機関としてそれぞれアジアで初めて認定され、2016年にはASC養殖場認証の認証機関として、日本で初めて認証されました。
【アミタホールディングス(株):資本金474,920,000円(東証JASDAQ市場上場:2195)】

【お問い合わせ】
 アミタホールディングス株式会社 経営戦略グループ 共感資本チーム 担当:井口・岩藤
 電話:075-277-0795(直通)/ メール:press@amita-net.co.jp
 ファックス:075-255-4527 / URL:http://www.amita-hd.co.jp/

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