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アジア初の「MSC漁業管理認証」に審査員として専門家を派遣

2008年9月19日

国際的規格に基づく厳格な審査を経て、日本国内への導入に貢献
~京都府機船底曳網漁業連合会のズワイガニとアカガレイ漁が認証取得~

このたび、京都府機船底曳網漁業連合会(京都府舞鶴市 以下、京都府底連)による、MSC(Marine Stewardship Council:海洋管理協議会)漁業管理認証のアジアで初めての取得に際して、弊社持続可能経済研究所の専門家を認証の審査員として派遣し、国際的規格に基づく厳格な審査を経て、国内導入に貢献致しました。

MSC漁業認証とは

環境に配慮し、適切に管理されている持続可能な漁業を普及させ、水産資源の枯渇傾向を食い止めることを目的とした、世界で最も信頼されている認証制度です。

適切に管理された漁業を認証する「漁業管理認証」と、認証水産物の製品製造、加工、流通全ての過程におけるトレーサビリティに対して認証する「COC認証」があり、認証された漁業から得られた水産製品には、MSCのロゴマークがつけられます。

MSC漁業認証の有用性

昨今、食料問題や資源枯渇問題が深刻化するなか、世界的に資源の持続的利用と適切な管理が重要な課題となっています。特に水産資源は、人口増大や魚食志向の拡大、新興国の経済成長などにより需要が増え続ける一方で、乱獲や環境破壊によって枯渇傾向が急速に進んでいます。水産資源を持続的に利用していくには、生産者による適切な資源管理と、消費者の意識向上が必要です。MSC漁業認証は、適切に管理された漁業を認証し、そこから生まれた製品にエコラベルを付与することで、消費者に持続可能な水産物の選択を促すという仕組みです。川上から川下までが一貫して課題を認識し、適切な選択をしていく仕組みづくりは、水産資源の枯渇問題のみならず、食料問題全体に対する解決策にもつながるといえます。

アミタ(株)の役割と今後の取組み

弊社は、持続可能社会の構築を目指し、環境という分野で一次産業から三次産業にわたり幅広く事業を展開しています。そして持続可能社会に向けた循環型のシステムのひとつとして、早くからMSC漁業認証の有用性を認識し、MSC認定のオーストラリアの認証機関TQCSインターナショナルと業務提携を結び、日本でのMSCCOC認証サービスを他社に先駆けて開始するとともに、MSC漁業管理認証の国内導入を進めてきました。MSC漁業管理認証は透明性と客観性を確保するため、3原則23基準に基づく100近くもの審査項目と、計4回、のべ約3ヶ月間の意見公募を含めた厳格な審査を要しますが、世界の漁業資源の枯渇傾向を食い止めるには国内導入が急務であると考え、関係団体とともに取り組んできました。弊社は水産資源管理の専門家を派遣して審査員という立場で認証に携わり、京都府底連によるアジアで初めてのMSC漁業管理認証の取得に貢献することで、持続可能な漁業とそこから生まれた水産物の普及に尽力しました。

今後は、継続的にMSC COC認証サービスを実施するとともに、審査員として携わった経験から、MSC漁業管理認証の取得を目指す漁業者をサポートすることで、MSC漁業認証の社会的認知を広め、水産資源の持続的利用に貢献します。

そしてこれからも、多岐に渡る事業を通じて、より多くの人々に持続可能社会に向けた新たな価値を提供し、市場の創造と循環型システムの構築に取り組んでいきます。

以上

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