2000年前後の森林・林業の変革期を振り返る
2008年12月30日 09:28 カテゴリ:事業プロデュース論 共有の森ファンド コメント(0)
嫁さんの実家で、娘のおむつ交換などをやりながら年末を過ごしています。
赤ちゃんはほんとにかわいいです。こうして家族とゆっくり過ごせる時間があるだけで、
ほんとに幸せだと感じます。
めずらしく?家族に意識を集中させつつも、新しい年に向けて、これまでの振り返りを
続けています。そして、これらの変化がどのように起こってくるか、思いを巡らして
おります。
転機になった2008年(前のブログ)の中で、自分自身の転機が訪れる
には、外部環境の変化もうまくかみ合っていることが必要だと思うという
ことを述べました。それは、社会の変革期と自分の転機というものが、意志を
もっていれば自然と重なってくるということでもあります。
自分にとっては、2000年前後も大きな転機でした。
そのころの最も重要な出来事としては、以下の2つがあると捉えています。
・2000年に速水林業が日本で初めてFSCの森林認証を取得
・2001年に森林・林業基本法制定
この2つの動きというのは、ともに林業が環境との関わりが語られるものに
なったことを示しています。森林の多面的機能とか公益的機能という言葉
が頻繁に使われるようになった時期でした。
2000年、2001年に顕在化した動きの前に、水面下での様々な動きが98年
ごろからありました。
自分が新入社員として銀行系シンクタンクに入社したのは98年でした。
そして入社3年目となる2000年ごろから、自分は林業関連の制度設計等の
仕事を手がけるようになっていました。
水面下での動きは、同時多発的に発生します。
森林・林業基本法の制定とそれと同時に行われた森林法の改正などは、
もちろん林野庁が中心になって進めていたわけですが、それに対して先手を
打とうとする動きが高知県庁や三重県庁などで見られました。
三重県庁では、若手職員有志が定期的に勉強会を開きながら、
持続可能な森林経営とは何か? それを支えていく政策とはどうあるべきか、
そのために都道府県は何をすべきかという、真剣な議論が行われて
いました。
一方で、FSCの国内導入に向けてのプロモーション活動は、WWFが中心に
なって、98年ごろから動きが活発になっていましたし、徐々にFSCに着目
する研究者も出始めていました。
社会人になって3年目になったばかりの知識も経験のない私が林業関連の
仕事を受注できるようになったのは、この時期に真剣な議論をする人たちと
真剣に議論し続けることにエネルギーを注いでていたからだろうと思います。
そのときに、まだ3年目なのに順調に行かないことが出てきていました。
1つは、シンクタンクというもの現実にうまくなじめないというか納得でき
ず我がままを言い続けていたものですから、私を手足として使いたい上司が
ほとんどいなくなっていて、自分のノルマを達成するには、自分で
仕事をとってくるしかないような状況になっていたということがあります。
もう1つは、真剣な人と立ちと真剣に議論を続けるというのは、その準備も
含めてものすごい労力を使うわけですが、それですぐに儲かるわけもあり
ません。でもそれをなんとかやりぬきたいと思うと、ノルマを達成するという
ことを断念するというか捨てるしかない状況になっていました。
非常に運がよかったと思うのは、年収選択制度というものが勤めていた
シンクタンクにはありましたから、新入社員よりもずっとずっと低い年収設定
にさせてもらって、粗利ノルマをかなり低い水準に下げるということが可能で
あったことです。
このときの経験から、よくも悪くも、収入が下がることと考え方が合わない人々
から散々批判され続ける状況には慣れてしまったようです。
さて、改めて2008年という年ですが、2000年・2001年に向かう水面下での
動きが熱を帯びていた状況に似ている気がします。
しかし、そのときよりも複雑で、広範囲の人々を巻き込みながら動いています。
いくつも流れが、互いにまだ合流していくことに気づかずに、でも確実に
合流点に向かってそれぞれに流れが大きくなってきているように自分は
感じています。
2009年から2010年あたりは、山村及び森林・林業は、非常に重要な
変革期を迎えることになるとなると私は予測しています。
そう予測しているから、自分自身の転機が今訪れているわけでもあります。
2000年前後の法改正等は、新しい概念が社会に定着することにはなったものの、
かなり表面的なものにとどまり、問題を抱える構造自体は温存されてしまいました。
これから始まる動きの中では、その構造自体を変えていくものになるでしょう。
おそらく、50年ぶりの大変革になります。
そうなるだろうと社会の流れを見ている以上は、そこに全力をあげて集中する
しかありません。
その具体的な中身がいかなるものか。
それは年明けから、具体的な動きの中で述べて行きたいと思います。
皆様 よいお年をお迎えください。



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